2015年5月15日、カミツレ研究所さんの宿泊施設である「八寿恵荘(やすえそう)」のリニューアル式典が開催されました。
式典でのテープカット
カミツレさんは自然素材にこだわったスキンケアブランドを展開されているため、宿泊施設の改修にあたっても灯油ボイラの利用を極力控えたいということで、木質ボイラによってお風呂の給湯ならびに施設の床暖房を行うことになりました。
オーストリアのハーガスナー製(100kW)チップボイラ
この試みは、地元の林業協議会である「大北林業創生協議会」の事業として、木質ボイラ導入診断(いわゆる基本設計)を実施したうえで、林野庁の森林整備加速化・林業再生基金を活用して導入されました。水分35%以下の乾燥チップを利用することで、ペレット級の高品質を維持したまま、初期費用を低減させ、かつ運転経費も安価にするというのが設計サイドの目標です。オーストリアなどでは地域の小規模な企業が熱利用に特化したエネルギー・サービス事業として展開していますが、日本では確立されていないため、国内では先進的な取り組みだと言えると思います。木質燃料は地元の森林組合が中心となって、既存の製紙チップ工場などとも連携し、乾燥チップの安定供給を目指して活動しています。
ビオホテル認証の証書
八寿恵荘は日本で初めてビオホテルの認証を取得され、この日に一般社団法人日本ビオホテル協会から証書が授与されました。ビオ(bio)は日本ではまだあまり浸透していない言葉ですが、EUでオーガニックを意味しており、ビオホテルはオーガニック・ホテルといえるでしょう。まさに木質ボイラにぴったりですね。
感謝状をいただきました!
式典では、設計士さんや工務店などの表彰とあわせて当社も木質ボイラの導入に尽力したということで感謝状をいただきました。このような形で褒めていただくことは初めてでしたので、驚くとともに少し照れてしまいました。本社に飾っておきたいと思います。